横尾 俊成

日本発のごみ拾い文化を世界へ!グリーンバードの挑戦。

こんにちは!グリーンバード代表の横尾です。

僕たちは国内外に88のチームを持ち、各地で街の清掃活動や街づくりのサポートを行っているNPOです。

アナウンサー、アーティスト、ホスト、地方自治体の首長、起業家など、チームには個性的なリーダーやサポーターがいて、彼らの呼びかけで集まったボランティアが定期的に活動しています。年間の参加者数は、昨年では延べ約33万人になりました。

2002年に表参道・原宿からスタートした活動は、今では子どもからおじいちゃん・おばあちゃんまで老若男女幅広い層の方、また、外国人、障がいを持った方、LGBTの方など多様な人たちに参加していただいています。大阪にも多くのチームを展開しています。

ごみのポイ捨てだけでなく、放置自転車や耕作放棄地などの問題解決、それに町会・商店会の盛り上げにも一役買っています。インスタ映えする「カッコ良さ」「参加のハードルの低さ」を追求し、若者とまちの接点をつくっています。

海外で受ける日本の「ごみ拾い文化」

「2020年までに、海外を中心に100チームつくり、まちに関わる若者を増やす」

さて、そんな僕たちが掲げている中期目標の一つは、「2020年までに、海外を中心に100チームつくり、まちに関わる若者を増やす」というものです。(因みに、東京オリンピック・パラリンピックが決まるとっくの前から、そう決めていました笑。)

ブラジルで行われたサッカーW杯の時、日本人サポーターが試合後のスタジアムをきれいにして帰ったことが海外のメディアに取り上げられ、話題になったのを覚えていらっしゃいますでしょうか?ブラジルのメディアなどは、「日本の教育と礼儀を見せた」と称賛したということです。

ここ数年で、僕たちのパリチームの活動が「日本人すごい!」とフランスメディアに一気に取り上げられました。その様子をブロガーの方がレポートしてくれたり、フジテレビの「Mr.サンデー」やテレビ朝日の「スーパーJチャンネル」などで特集を組んでいただいたりしたことで、日本でも話題になりました。

あちらでは「ポイ捨てしても業者が拾ってくれる」という認識があるらしく、シャンゼリゼ通りにも相当なごみが落ちています。

「なぜ日本人がわざわざ掃除するの?」

当初は「なぜ日本人がわざわざ掃除するの?」と奇異に見られていたようですが、今では「ポイ捨てが減れば、みんながもっと街に愛着を持つし、無駄な税金を投じる必要もなくなる」として、フランス人の方が多く参加してくれるようになりました。

ポイ捨てをすると罰金が科されることで有名なシンガポールでも、一本路地を入ればごみだらけ。シンガポールで行われた環境サミットで講演させていただいた際には、日本に「ポイ捨てが少ない」ことに、皆一様に驚いていました。

僕たちの活動は今、パリやシンガポールのほか、スリランカ・上海・アナハイム・ボストン・ドミニカ共和国・ベルゲン・イタリア・ヘルシンキ・ガーナ・ダカールに展開していますが、これをもっと増やすべく、事務局一同、頑張っております。

海外に現地法人!

海外で受ける日本の「ごみ拾い文化」

そんな中、最近特に力を入れて進めているのは、海外に現地法人を設立し、そこから拠点を広げていくことです。ボストンチーム、それに留学中のインターンの学生などに協力してもらいつつ、昨年、まずはアメリカにつくることができました。

日本国内に75チームあるように、アメリカ国内にもたくさんのチームが出来て、各地でボランティアやまちづくりに関わる若者を増やしていけたら素敵だなあと思っています。

古くは江戸時代からと言われている日本の「向こう三軒両隣」の近所付き合いでは、家の前を掃除する際、間口から隣に掛かる部分も掃除していたそうです。

普段から生活させてもらっている場所や愛着のある場所、公の場所をきれいに保とうとする日本の素敵な文化・クールジャパンを、そうやってもっと海外に広げていきたいと思っています。アメリカからはじめて、他の国にも。

オリンピック・パラリンピックを見据えて

国籍を超えてみんなで一緒に活動する姿を想像すると、ワクワクします。

もちろん、その先に見えるのは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックや、その他、大阪など各地で日常的に大活躍するグリーンバードメンバーの姿です。

競技場での、観客を巻き込んだクリーンアップ、マラソンコースの沿道などでの、地元の方々と一緒に行うクリーンアップ、学校での、ごみ拾いを通じて地域を考えるためのワークショップやアクティブラーニングの実施などなど、いろいろ企てています。

海外のグリーンバードに参加してくれている人たちが次々と来日し、日本人とともに率先して街をキレイにしてくれ、国籍を超えてみんなで一緒に活動する姿を想像すると、ワクワクします。

実は日本では、僕たちは数年前から、日本ラグビーフットボール協会さんとともに試合前にサクラの柄のごみ袋を配り、試合後にはサポーターの方々とともにスタジアムクリーンをさせていただいています。

すっかり恒例のものとなり、常連の方にはごみ袋をわざわざ取りに来ていただけるようになりました。

ハロウィン後のまちも積極的にきれいにしていますが、そこに海外の方も参加してくれています。

「自分のまちのことは自分たちの手で何とかする」楽しさ

世界にたくさんの仲間をつくってもらいたい

僕たちが活動を続けるのは、一人でも多くの若者に街に愛着を持ってもらい、老若男女、様々な人々と交流しつつ、「自分のまちのことは自分たちの手で何とかする」楽しさを味わってもらいたい。そして近所に、世界にたくさんの仲間をつくってもらいたいからです。

関西エリアで言えば、今チームは8チームありますが、これを倍増していきたいと考えています。一人でも多くの若者に僕たちの活動に参加してもらい、まちづくりの醍醐味を味わってもらいたいです。大阪マラソンで集まった寄付は、主に関西エリアのチーム拡大と、関西エリアでの外国人との交流機会の拡大に使わせていただきたいと思っています。

グリーンバードは今大会に合わせて、沿道のクリーンアップやブースでの活動、ランナーの応援活動などを様々に展開していく予定です。スタッフを見かけたら、ぜひ気軽にお声がけください。

長くなりました。とにかく、皆さんの声援を力に替えて、苦手なマラソンを精一杯走り切り、さらにその後のグリーンバードの活動につなげていきたいと考えています。ぜひ、サポートのほど、宜しくお願いします。

横尾俊成